黒檀調の唐木仏壇を選ぶ

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黒檀調の唐木仏壇を選ぶときは、黒檀調仏壇を「黒檀材の仏壇」と決めつけず、プリントまたは着色の加工表示として確認するのが基本です。正面表面材、主芯材、表面仕上げを読み、本体外寸ではなく扉を開いた設置寸法と内寸まで照合すれば、濃い色調・予算・祀る物に合う一基へ絞れます。

和室に置かれた黒檀調の唐木仏壇

目次

黒檀調仏壇とは

唐木仏壇は木目を生かした伝統型の仏壇で、黒檀調仏壇 (Rakuten / Amazon / Yahoo!)はその外観をプリントや着色で表現した従来型仏壇の選択肢です。ここでいう「調」は樹種の等級ではありません。仏壇の商品名に黒檀調とあっても、本黒檀や縞黒檀が正面表面材に使われているとは限らないため、仕様欄を別に読みます。

黒檀調という言葉の役割は、黒色から黒褐色の重厚な印象を示すことです。一方、材料の量と加工方法は「黒檀調プリント」「黒檀調着色」などの表示で確認します。唐木仏壇の品質表示は、調プリントを「芯材に木材の模様を直接印刷したもの又は印刷したシートを貼り付けたもの」と定義しています。着色は、芯材へ木材の色を付ける加工です。

黒檀調と本黒檀・黒檀貼りの違い

仏壇木部の表面構成を基準にすると、黒檀調と本黒檀・黒檀貼りの違いは、色の濃淡ではなく、表面が印刷・着色・天然木のどれで、天然木ならどの厚さかにあります。黒檀調仏壇の外観が本黒檀に似ていても、品質表示の区分は別です。

黒檀として取引される木はDiospyros(ディオスピロス)というカキノキ科カキノキ属で、世界中に約480種があると品質表示資料は説明しています。そのうち、インドやスリランカ産のDiospyros ebenum、スラウェシ島産の縞黒檀Diospyros celebicaなどが本黒檀の表示に関係します。お仏壇の春堂の材質解説は、「黒檀は柿の一種で成長が大変遅く、堅く重いのが特徴です」と説明しています。

ただし、天然黒檀を使う仏壇も、内部まで一枚の黒檀材で作るとは限りません。厚板貼りは3mm以上の無垢板を芯材へ貼る加工、薄板貼りは0.1〜0.8mm程度の突板を芯材へ貼る加工です。従来「練り」と呼ばれた構成が、品質表示では厚板貼りとして示されることがあります。

厚板は無垢板の厚さを使って細工しやすく、春堂の例では5mmや7mmの黒檀板へ几帳面などの加工を施しています。仏壇彫刻の深さや角の細工を重視するなら、単に「黒檀」の文字を探すより、どの方向に厚板が貼られているかを販売店へ確認します。反対に、色調を揃えやすいプリントを選ぶ目的なら、天然木の使用量を競う必要はありません。

品質表示は5項目を順に読む

仏壇公正取引協議会の考え方に沿う品質表示では、黒檀調仏壇を「正面表面材→主芯材→表面仕上げ→原産国→部位」の順に読むと、商品名と実際の構成を切り分けられます。お仏壇のはせがわなどの専門店へ確認する際も、木材名と加工区分を分け、台輪・戸板・大戸軸ごとの正面表面材を質問します。

3. 主芯材

主芯材は表面の内側で形を支える材料です。表示区分には天然木材、天然合板、木質繊維板があり、MDFは木質繊維板に含まれます。MDF(木質繊維を成形した板)という語だけで良否を決めず、正面表面材と価格、扉の動き、保証の説明を一緒に見ます。

漆仕上げは、色調だけでなく、光沢や掃除方法も販売店へ確認します。

5. 原産国と部位

原産国表示は、単に材料の産地を示す欄ではなく、木地、彫刻、宮殿、塗り、組立・仕上げなどの製造工程に関係します。仏壇の樹種の産地と、仏壇としての製造国は分けて読みます。

サイズは本体寸法より設置開口で決める

仏壇の設置開口は、黒檀調仏壇の本体外寸だけでなく、扉を開いた幅と設置作業の余白まで含む有効空間です。仏壇の号数は候補を探す入口ですが、仏壇の扉構造によって必要幅は変わります。設置前の仏壇スペースの採寸では、最後に仏壇の内寸を測り、本尊と位牌が納まるかを照合します。

具体例として、「松月 黒檀調」18号は、価格178,000円、本体が高さ121.0cm×幅59.0cm×奥行39.5cmです。正面表面材は台輪・戸板がプリント、主芯材はMDFと表示されています。一方、同商品の仕様ページが勧める設置空間は幅74.0cm、高さ126cm、奥行45cm以上です。

本体幅59.0cmだけで購入すると、推奨設置幅74.0cmとの差を見落とします。ここに、写真だけでは分からない扉の開閉条件があります。候補ごとに「本体幅」と「扉を開いて使う幅」を別の欄へ転記してください。号数とセンチの対応を先に整理するなら、仏壇サイズの号・尺・センチ表記入門も参照できます。

店頭と通販で確認するチェックリスト

黒檀調仏壇の店頭確認では、色の好みより先に、品質表示カードと扉の動作を見ます。通販では同じ内容を書面で質問し、回答が商品仕様として残る候補を優先します。

唐木仏壇の選び方は、天然木を使う唐木仏壇について「商品ごとに仕上げや色合いなどが異なる」と説明し、可能なら現物を見るよう勧めています。天然木の個体差を味わいたい場合と、プリントの均一な色調を選びたい場合では、確認の目的が異なります。

店頭では、扉を全開にし、左右差、擦れ、蝶番周り、引き出しの動きを確認します。表面は正面だけでなく側面も見て、木目のつながりと光沢のむらを比べます。唐木仏壇1基の部材は200にも及ぶとされるため、外観だけでなく可動部の収まりも重要です。

黒檀調仏壇が向く人・向かない人

黒檀調仏壇は、濃い黒褐色の伝統的な外観を求めながら、天然黒檀の使用量よりも予算と表示の分かりやすさを優先する人に向きます。黒檀調であること自体より、プリントか着色か、主芯材は何か、設置開口に収まるかが判断材料です。

向かないのは、天然黒檀の木肌、厚い板に施す深い細工、材そのものの経年変化を購入目的にする人です。その場合は黒檀厚板貼り (Rakuten / Amazon / Yahoo!)や無垢を候補にし、台輪・戸板・大戸軸の各部位を確認します。見た目が似ているだけでは代替になりません。

出典

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